院長ブログ
幼小児の鼻水、咳
2020年01月20日
今回は小さいお子さんで風邪の症状が中々治らないことについて
鼻水、咳で数週間も内科で治療していたが中々よくならないということで来院されるお子さんがあります。こういう場合診察しますと予想どおり鼻の中は腫れ上がり、黄色い鼻水が充満しています。このような状況では正常な鼻呼吸はできておらず口で呼吸することになっています。すると合併症として扁桃炎、上咽頭炎、気管支炎がおこり咳が長引きます。その他中耳炎になりやすく、機嫌が悪く発熱もある場合、鼓膜を見ると鼓膜は腫れ上がり、充血も見られます。こうなると鼓室にたまった膿を出さないと治らないことがあります。
このように長引く場合、小さい子供さんは合併症が起こりやすいので自分で鼻を上手にかめない場合は鼻の中の粘性、膿性鼻汁を吸引除去すると鼻呼吸が楽になり、鼻閉、鼻汁、咳が軽快します。また鼻はかめるがかみきれない、鼻づまりで苦しいときも黄い鼻が逆行性に鼻の奥から鼓室に入り中耳炎を起こすことがあるため、早めに耳鼻咽喉科に通院することは合併症を予防し、早く治すための近道かと思います。尚市販されています吸引器は鼻の奥まで十分に吸引できない場合があり、効果は限定的です。
診療科目
耳鼻咽喉科
所在地
〒661-0953
兵庫県尼崎市東園田町5丁目
59−1ハイム髙木131 1F
TEL.06-6498-2890
- 阪急電鉄神戸線「園田」駅下車
北出口徒歩3分