院長ブログ
音楽と難聴
2019年06月14日
今月は音楽と難聴について。とくにライブコンサートと難聴について
まず、音の大きさについて簡単に説明しておきましょう。
静かな会話は40デシベル、大きな声では60デシベル、怒鳴り声で80デシベル、耳元で大きな声だと100デシベル、ジェット機のエンジン音をそばで聞くと120デシベルと言われています。また80デシベルの音を聞き続けると難聴が発症すると言われているので、できるだけ80デシベル、怒鳴り声以上の大きさの音を聞かないようにしておくのが理想ですが、時々大きな音を聞くことも多いと思います。しかし、数分以内の短時間の場合は難聴になっても、一過性のことが多く、普通は回復します。しかし長時間だと回復しないこともあります。
先日も20代前半の方が前日ライブコンサートに行き、スピーカのそばで数時間いたそうで、帰宅時に耳閉感、難聴に気付き、翌朝も症状が改善しないため、診察に来られ、検査の結果、典型的な急性感音難聴、ロック難聴になっていました。幸い年齢が若いこと、受診が早かったことで治療により回復しました。
このように、長時間にわたって大きな音を聞かないようにし、少しでも異常を感じればできるだけ早く受診しましょう。
診療科目
耳鼻咽喉科
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