院長ブログ
子供の急性中耳炎
2019年02月13日
今月は発熱、痛みを伴うこどもの急性中耳炎について
ここ数年重症の急性中耳炎を診察することが少なくなりました。理由のひとつに肺炎球菌、ヒブワクチンの予防接種の効果が考えられます。
ふつう急性中耳炎は2週間前後で合併症もなく治ります。しかし、中には長引くものがあります。その長引く原因のいくつかを話したいと思います。
①解剖学的要因
幼少児は鼻腔と耳をつなぐ耳管が未熟であり、耳管の傾きが大人より水平で短く、太いため、鼻の細菌や分泌物が中耳に侵入しやすい。
②耐性菌の感染
中耳や鼻内の細菌がくすりに抵抗をもつため、くすりが効きにくい。
③集団保育
乳児期から保育所に通園している場合、免疫が未熟な子はつぎからつぎと細菌感染を起こす。
④鼻汁が止まらない
鼻内の換気が悪くなり、細菌の増殖をまねく。
⑤免疫が未熟
低年齢の場合ある特定の細菌に対して免疫ができないことがありまあす。
そのほか、くすりの飲み方、のみ忘れなどその他いろいろ考えられます。放っておくと慢性化することもあり、諦めず、治るまでしっかり治療 してください。
診療科目
耳鼻咽喉科
所在地
〒661-0953
兵庫県尼崎市東園田町5丁目
59−1ハイム髙木131 1F
TEL.06-6498-2890
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